先日、北海道の乗馬の大会に出場するという記事を載せましたが、
その後、無事に行って参りました!
開催地は、釧路空港から少し離れた場所にある、浜中という場所です。
これまでに40都府県以上に行ったことがありましたが、実は北海道は初上陸でした。
乗馬の大会といえば、グランド(馬場)内で障害物を飛んだり、演技をしたりという
イメージが主かと思いますが、今回出場した競技は、エンデュランスと呼ばれる競技です。
エンデュランスという競技は、馬と一緒に決められた何十キロものコースを走って
ゴールタイムを競う競技で、簡単にいえば、馬マラソンみたいなものです。
しかし、単純なマラソンかというとちょっと違います。
まず、コースは基本的に山の中ですので、足場も凸凹だったり、上り下りのアップダウンも
頻繁だったり、いろんな自然の障害物もあったりします。
たまにはイノシシとか鹿に出くわすこともあるらしいです。
実際、「野生動物(たぶんクマ(>_<;))との遭遇を避けるため」
馬の体に鈴を付けて走ったりしています。
また、ただ早くゴールすればよいわけではなく、
馬を疲れさせすぎることなく走る必要があります。
具体的には、20km走るごとに獣医さんによる検査を受け、
馬の心拍数が規定値を超えていたり、歩様や腸音に異常が生じていたりすると、
失権になり、その先に進めないというルールがあります。
コースは、基本的に20km、40km、60km、80km、120kmがありますが、
例えば、60kmコースに出場した場合でも、
20km走った時点での獣医検査で失権になると残りの40kmを走れずに試合終了です。
しかも、ゴール後にも最後の獣医検査があり、ここでも失権のリスクがあります。
つまり、所定の距離を一応走り切ったしたとしても、ゴール後の獣医検査を
クリアできなければ失権になり、「アウト~!」なのでございます。
そう、馬の健康が優先なわけです。
コースの途中で馬が走ってくれなくなったりすると、降りて人が引っ張って連れていく、
ということもあります。
なので、必ずしも「馬に乗って」ではなく、「馬と一緒に」なのです。
とまぁ競技の説明が長くなりましたが、
今回、完全初体験の私が出場したのは、20kmという最短距離のコースでしたので、
失権のリスクは限りなく低かったわけです。
そう、ふつーに落ち着いて乗っていれば、大丈夫だろうと・・・。
ところが、全く覚悟していなかったことが起きました。
青空の下、北の大地を、颯爽と・・・
とイメージトレーニングの時点で勝手に決めつけていたのです。
青空を。
そう、屋外ですから、天候すらも、ある意味自然の障害物なわけで。
まさかの 大雨どっしゃ降り。 だったのです。
20km、完全雨ざらしですよ。
視界すら危うい感じでしたよ。
下着もブーツの中も、そのままプールに飛び込んだような状態で、
心折れそうになりましたよ。
でも走りました。
気のせいか馬はちょっと嬉しそうにすら見えました。
ということで、
初の大会は、大雨の中、無事に完走しました。
しかし驚いたのは、
同じ天候条件の中で、60kmや80kmにエントリーしている方々もいるわけで、
それなのに皆、スタート前に棄権したり、途中でリタイアしたりしないんです。
ふつーに20kmのあと、さらに20km、またさらに20km、と
駆け出していくんです。
人間、元気と気合があれば何でもできるんですね。
まさに
元気があれば何でもできる(いのき)、
気合だ、気合だ、気合だ~(アニマル浜口)
ですよ。
しかしまぁ、修学旅行とか運動会とか、大事な行事の時には、いつも晴れていたので、
自分は晴れ男だと思っていましたが、今回さすがにその自信が揺らぎました。
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という土産話を友人にしたところ、
「いや、お前の結婚式の日、めっちゃ雨だったやん」
と冷静に指摘され、
思い込みの怖さを改めて実感した次第です。
おしまい。