このところ更新をサボっておりましたので、久々の投稿です。
先日、成年後見について先進的な活動をされている知多地域成年後見センター
(愛知県知多市)の視察に行ってきました。
当ホームページでもご紹介しているとおり、高齢であったり、障害があることな
どを理由に判断能力に不安がある方を保護する制度として、成年後見制度があり
ます。
しかし、先のような状況にあっても、後見人をつける金銭的な余裕がなかったり、
身寄りがなく後見人のなり手がいなかったりといった事情により、制度が十分に
活用されていない現状があります。
また、後見人の職務は多岐にわたり、法的問題も絡むこともありますので、簡単
な仕事ではありません。
そのような現状の中、知多地域成年後見センターは、知多地域(知多市を含む5
市5町)において、法人として後見人を受任するために立ち上げられた団体で、
現在、法人後見を200件超受任しています。
財源は主に行政からの委託料で賄われており、同後見センターでは、法人後見の
受任のみならず、後見業務のサポートを含む後見に関する全般的な相談対応、
さらには、後見制度についての普及啓発活動を行っているそうです。
後見活動は、継続性や質の担保が求められますし、公益的な部分も必要ですので、
地域に、知多地域貢献センターのような後見の受け皿が存在することの意義はと
ても大きいように感じました。
現在、北信圏域には後見センターは存在しませんが、知多地域後見支援センター
のように、地域の後見制度を担う組織の必要性を強く感じました。
成年後見制度を活用した助け合いの仕組みを作り、充実したものとしていくこと
が、誰もが安心して暮らせる地域作りにつながっていくのではないでしょうか。
ちなみに奇遇にも愛知県知多地域は当事務所所属弁護士の出身地域です。
あっぱれ、知多!